Sirius

2010年12月30日(木) 19:34

玄箱で BonCasServer を動かしてみる

Linux 版の BonCasServer があるらしいので玄箱で動くかどうか試します。
PT2 とか使っているので 24 時間連続運転の内向きサーバで動いてくれると便利です。
必要なもの
カードリーダ:NTT-ME SCR3310-NTTCom
(普段使っているのは HITACHI のですが、Linux では動かないので新たに買ってみました。)

はじめにスマートカード関連のソフト(ドライバ・ユーティリティ)をインストールします。
# yum install pcsc-lite
# yum istalll pcsc-perl
# yum install pcsc-tools
# yum install ccid
# yum install pcsc-lite-devel

インストールが終わったらカードサービスを起動します。
# /etc/init.d/pcscd start

BonCasServer の perl スクリプトをダウンロードします。(http://mono.kmc.gr.jp/~walkure/081)
# wget http://mono.kmc.gr.jp/~walkure/tmp/bcs-perl.pl
# chmod +x bcs-perl.pl
# cp bcs-perl.pl /usr/local/bin/.

B-CAS カードを刺して玄箱とつなぎ、認識しているかどうか pcsc_scan で確認します。
# pcsc_scan
いろいろ出力があると思いますが最後に
Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)
と出れば大丈夫だと思います。BonCasServer で確認して動かしてみます。

# ./bcs-perl.pl list
>>List of PC/SC card reader
SCM SCR 3310 NTTCom 00 00
>>EOL

bcs-perl.pl の bind_addr には内向きのインターフェースの IP アドレスを設定します。
# bcs-perl.pl

PC では BonCasLink の BonCasProxy を起動してサーバのアドレスを設定します。
PC でスマートカードを使うアプリケーションを動かしてきちんと動くか確認します。私の環境では、BonCasProxy を動かすのに Microsoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージのインストールが必要でした。
また、pcscd が大量にログを吐くので起動オプション --critical を追加しました。

最後に起動のたびに BonCasServer を動かすのは面倒なので udev のルールに登録します。
lsusb で idVendor と idProduct を確認し、それを使って udev のルールを記述します。
-----------------------------ここから-------------------------------
# B-CAS(BoCasServer)
SUBSYSTEM=="usb", ACTION=="add", ATTRS{idVendor}=="04e6", \
    ATTRS{idProduct}=="511a", RUN+="/usr/bin/perl /usr/local/bin/bcs-perl.pl > /dev/null 2>&1 &"
-----------------------------ここまで-------------------------------

これでカードリーダを刺したときに BonCasServer が自動的に動くようになります。

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