IT エンジニアの物騒な会話
ちょっと脚色しています。
街の繁華街を歩いていると前を歩いているサラリーマン風の男の携帯が鳴った。後ろ姿からすると 30 歳代〜 40 歳代くらいだろうか。
男「はい、○○です」
電話に出ながら通行の邪魔にならない場所に移動している。
男「言う事聞かないんなら、殺すしか無いでしょう。」
それほど大きな声ではないが、周りの通行人はぎょっとして男を見た。しかし、関わりを避けるかのようにそのまま通り過ぎていた。
男「生きてたらまるごと死ぬでしょ。いいからさっさと殺して、後はこっちでなんとかするから。あ、後腐れのないように子供も全部殺さないと駄目だから。」
そばで「ねぇ、警察に電話する?」という小声の会話が聞こえた。
男「じゃ、急いで事務所に戻るから、後はこっちに任せてちゃんと殺しといて。」
警察に連絡する間もなく、男は携帯を切りながら小走りで去っていった。
男「全く、面倒ばかりこっちに回ってくるんだから。」
(お疲れさん、でもこんな場所であんな言い方したら駄目だよ。だから IT エンジニアは変な目で見られるんだよ。)と俺は思った。
プログラマは良く変な会話をします。殺す、とか、潰す。死ぬ。ちょっと物騒な単語がよく飛び出します。でも、これって IT 関係だけじゃないんですよね。
電気工事屋さんなんかも、スイッチを ON にして通電させることを「生かす」、OFF にすることを「殺す」といいます。「スイッチを ON にしろ」じゃなくて「生かせ」というらしいです。通電チェックなんかでは、「生かせ〜」「殺せ〜」と飛び交うそうです。でも、緊急時には、「スイッチを OFF にしろ〜」より、「殺せ〜」のほうが早く反応できそうです。
職人言葉とでも言えばいいような気がします。仲間内だけに通じる言葉ですね。子供っぽい感じもしますが、そういう遊びは好きですね。
ちなみに、上の文章、わかりやすくルビを降ると次のようになります。
男「言う事聞かないんなら、殺すしか無いでしょう。」
男「生きてたらまるごと死ぬでしょ。いいからさっさと殺して、後はこっちでなんとかするから。あ、後腐れのないように子供も全部殺さないと駄目だから。」
男「じゃ、急いで事務所に戻るから、後はこっちに任せてちゃんと殺しといて。」
別な話では、社内で女性社員が後輩の男性社員に「あんたが勝手に子供作って殺したのに、ちゃんと後始末しないからゾンビになってるじゃない!」と叫んだというものもあります。
一般人がいる時は話す内容に気を付けましょうね、IT エンジニアさん。
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