ダイナミックディスクをマウントする。
結局、旧サーバは起動しなかったので、HDD からサイトのデータやデータベースをサルベージすることにしました。昔よく使っていた SATA をUSB に変換してくれるお立ち台 (KURO-DACHI/CLONE/U3) を使い、Raspberry Pi につなげました。
ただ、旧サーバは、Microsoft Web Server 2008 で動かしていて、ディスクはダイナミックディスクでミラーリングしていました。現在のLinux は、ダイナミックディスクでも RAID にしていなければマウントできるようです。
確かに、Raspberry Pi でも、ミラーリングしていないディスクは自動的に認識してマウントすることが出来ました。しかし、ミラーリングしていたディスクは、認識してデバイスファイルもできましたが、マウントしませんでした。
fdisk で見ると、パーティションタイプが Microsoft LDM となっています。
Device Start End Sectors Size Type /dev/sda1 34 2081 2048 1M Microsoft LDM metadata /dev/sda2 2082 262177 260096 127M Microsoft reserved /dev/sda3 262178 1953525134 1953262957 931.4G Microsoft LDM data
調べてみると、ldmtool というものがあり、これを使ってマウントできるそうです。本来はミラーしていたディスクを全部つなげて実行するべきですが、片方が壊れているので、一台ずつつなげてデータが読める方からデータを吸い出します。
$ sudo apt install ldmtool ・ ・ $ sudo ldmtool create all ・ ・ [ "ldm_vol_XXXXXXXXXXXX-Dg0_Volume1" ]
この時点でマウントはされませんが、create all した ldmtool の最後にボリューム名が表示されます。このボリューム名を使ってマウントすることが出来ます。/dev/mapper 下にボリューム名でデバイスファイルが出来ているはずです。
$ sudo mount -o ro /dev/mapper/ldm_vol_XXXXXXXXXXXX-Dg0_Volume1 /mnt
念の為、読み込み専用でマウントしています。パーティションタイプは指定しなくても自動で認識してくれました。
これで、/mnt にパーティションの内容が見えるので、tar で吸い出せました。
ディスクを取り除く際は、次のようにします。
$ sudo umount /mnt $ sudo ldmtool remove all
お立ち台を取り外しても大丈夫です。
サイトのデータとデータベースのデータはコピーしました。
サイトのデータは、Windows で動く形なので、一部修正が必要です。データベースのデータは、MariaDB へインポートする必要があります。まだ作業は続きます。
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