KEM89B に Windows10 を再インストールする

 Keian KEM89B を持っています。この KEM89B の Windows10 の調子が悪くなりました。原因は、Windows Update でオプションのドライバのアップデートをしたことです。

 ディスプレイは、液晶と HDMI がどちらか片方しか使えなくなり、内臓の MicroSD のリーダが認識しません。また、タッチパネルも使えなくなりました。

 この、KEM89B はもともと Windows8.1 でした。また、インストールされた OS に不具合があり、修正版 OS データの配布をしていました。

 修正版の OS データを利用して、再度 Windows10 を入れてみようと思いました。

 修正版の OS データを利用して Windows8.1 が起動する状態にして、Windows Update を行い、8.1 の最新の状態にしました。

 この KEM89B は一度 Windows10 にしてあるので、ライセンスの問題はないはずです。通常通り、Windows10 へアップグレードできるはずでした。

 ところが、単純ではなかったので、メモ代わりに記事にしました。

Window10 へアップグレードする

 Microsoft のサイトからツールをダウンロードして実行します。

 http://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

 ライセンスに同意し、「このPCを今すぐアップグレードする」を選択します。

 「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」もチェックが入った状態で、インストールしました。

 ところが、エラーとなり、Windows10 にできませんでした。

0x8007000A-0x2000D エラー

「windows10をインストールできませんでした。
 0x8007000A-0x2000D
 MIGRATE_DATA操作中にエラーが発生したためインストールはSAFE_OSフェーズで失敗しました。」

 上記のエラーが出て Windows10 へのアップグレードはキャンセルされてしまいます。

 このエラーで検索すると、「Windows 10への無償Upgrade期間内(2016年7月29日に終了)に Windows10 にしていないとライセンスがない」といった内容のページが見つかりましたが、この KEM89B はすでに Windows10 が動いていたので、ライセンス的な問題はないはずです。

 Microsoft のサイトに Windows 10 へのアップグレードに失敗する場合の確認点と対処法 があり見てみました。

 この中の、「方法 11 : 新規ユーザー アカウントの作成」に、「ユーザー プロファイルに問題があり、アップグレードに失敗している可能性も考えられます。」とありました。

 試しに、「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」のチェックを外してインストールしたところ、インストールが成功しました。

画面が回転しない

 画面の向きが固定で、タブレットを回転させても画面が変わりませんでした。
 このページの内容通りにしたら画面の回転ができるようになりました。

 どうやら、Kionix KXCJ9 Accelerometer SPB というデバイスのドライバが原因のようです。ドライバをインストールしたあとで、レジストリにデータを追加する必要があるようです。

タッチパネルの挙動がおかしい

 タッチパネルのタッチが90度ずれているような感じでタッチ位置がおかしいです。

 Keian KEM-89B に 別OSを入れる作業メモ を見ると、Windows¥INF の下に、TouchSettings.gt が必要なので、Windows8.1 からバックアップしておく必要があるようです。

 バックアップを取らずに Windows10 にしていまいましたが、前記サイトに必要なファイルがあり、なんとかタッチパッドも使えるようになりました。

 KEM89B ももうしばらくの間使えそうです。

Windows

Posted by sirius