M003 は CE 化してコミックビューアとして使っています。専用にして使っていると安定して使えます。android よりきびきび動くし。
800 x 600 の解像度なので 90 度回転させて単ページで表示させるとなんとか我慢できるサイズで表示できます。欲を言えば 1024 x 768 くらいの解像度だとベストだと思います。
そのまま CE 化すると、 800 x 480 で余った分が繰り返されます。もったいないですよね。800 x 480 なら 7inch PAD で十分でしょう。
M003 の CE できちんと 800 x 600 で使うには scriptcmd を書き換えてインストールします。
探せばどっかに M003 用の scriptcmd は有ると思います。自分がインストールしたときは探してみてなかったので自分で作りました。
ただこの scriptcmd がテキストファイルのような違うような形式なのではまっている人が多いようです。テキストの前にバイナリのヘッダがついているだけなので、mkimage というコマンドを使ってテキストファイルを変換するだけです。
mkimage は探せばあります。windows 版もあるようです。u-boot のソースからコンパイルすることも可能です。以前 buffalo の LS-GL で mkimage を使ったことがあります。
Linux 上での作業で説明しますが、工夫すれば Windows でもできると思います。
オリジナルの scriptcmd はバックアップしておきます。
$ cp scriptcmd scriptcmd.org
vi で編集するのが確実ですが、vi は慣れないと使いづらいので Windows のエディタで編集してもいいでしょう。ただし、改行コードとか変換しないように気をつけてください。(メモ帳やワードパッドはだめです)
$ vi scriptcmd
まずヘッダの部分を削除します。先頭から "setenv lcdparam" の直前まで削除するだけです。
次に lcdparam と CyScreen を修正します。
修正前
setenv lcdparam 1,30000,8,800,480,48,40,40,3,29,13,d8110508|10,d8110504|10,d8110500|10
setenv CyScreen 1E0
修正後
setenv lcdparam 1,40000,8,800,600,20,46,210,10,23,12,d8110508|10,d8110504|10,d8110500|10
setenv CyScreen 258
scriptcmd.txt という名前で保存します。
mkimage を使って scriptcmd を作成します。
$ mkimage -A arm -O linux -T script -C none -a 0 -e 0 -n 'support lcd 800x600' -d scriptcmd.txt scriptcmd
アーキテクチャを arm、OS を Linux、種類はスクリプト、圧縮はなし、スクリプトなのでアドレスや開始ポイントは 0 にしています。
この scriptcmd を使って CE をインストールすれば、M003 で 800x600 が有効になります。
掲示板では mkimage は使わずにエディタで編集しただけで大丈夫という話もあるようですが、自分はだめでした。
ただし、そのままでは英語なので日本語化も必要かも。
CE は
Windows CE Hopelessness Edition custom ROM を使っています。