参考:
Redhat/FedoraのIP設定ファイル
例えば 2 枚の NIC がある場合、片方にデフォルトゲートウェイの設定をするわけです。次のような構成の場合、
eth0 IP:192.168.0.10 ゲートウェイ 192.168.0.1
eth1 IP:172.17.0.10 ゲートウェイ 172.17.0.1
デフォルトゲートウェイ が 172.17.0.1 だったとするとそのままでは 192.168.1.20 宛てのパケットはデフォルトゲートウェイの172.17.0.1 を経由します。しかし、実際には、192.168.1.0 のネットワークは 192.168.0.10 のゲートウェイ(192.168.0.1)のほうにつながっているとします。このままでは、192.168.0.10 と 192.168.1.20 は通信できません。
そこで 192.168.1.x 宛ては eth0 を通して通信するようにルーティングテーブルを構成する必要があります。
一時的で良いのなら、route コマンドで設定できます。次のようにします。
# route add -net 192.168.1.0 gw 192.168.0.1 netmask 255.255.255.0 eth0
(Windows では、-p オプションをつけることで設定を保存できるようです。)
しかし、これは一時的なので再起動したりすると設定は消えてしまいます。
永続的にこのルートを設定するには、/etc/sysconfig/network-scripts/route-eth0 を作成します。
(インターネットを検索すると、static-routes ファイルの設定方法が出てきますが、最近は違うみたいです。)
route-eth0 の内容は次のようにします。
GATEWAY0=ゲートウェイのIPアドレス
NETMASK0=ネットマスク
ADDRESS0=ネットワークアドレス
実際の例では、
GATEWAY0=192.168.0.1
NETMASK0=255.255.255.0
ADDRESS0=192.168.1.0
のようにすると 192.168.1.x 宛てのパケットは 192.168.0.1 経由で送られることになります。
起動時にこの設定が有効になるので再起動しても大丈夫です。