Sirius

2012年6月20日(水) 23:54

HD-HTGL 2 号機の HDD の交換。2TB x 4 にする。

HD-HTGL 2 号機も 2TBx4 にしました。

TeraStation Firmware + telnet + root accessの tera_218f.zip は telnet が有効になっていて myroot でroot 権限でログインできるようになっているファームウェアです。今回はこちらを利用させてもらいました。

EM モードで telnet を使えるようにするには、initrd に inetd, in.telnet, tcpd をコピーしただけでは動きません。(tera_218f.zip の telnet 用 initrd は不十分です)
tera_218f.zip の initrd で、/etc/init.d/inetd.rc の名前を inetd に変更します。
また、容量がオーバーするため、/bin/cp を削除し、busybox とシンボリックリンクさせます。(これをするとファームのアップデートでフォーマットできなくなります。telnet でログインしフォーマットする必要があります。)
次に telnet を使うため、/lib に libwrap.so.0.7.6, libutil-2.3.2.so をコピーしそれぞれ libwrap.so.0 と libutil.so.1 にシンボリックリンクします。
強制的に EM モードのファームを更新するには、nasupdater.ini の KERNEL の日付を新しい日付にします。
HDD をすべて交換した場合、EM モードになるので telnet でログインし、次のようにすることでフォーマットできます。EM モードでは myroot でログインします。
# ts_disk1=hda ts_disk2=hdc ts_disk3=hde ts_disk4=hdg create_raid.sh
この後でファームを更新します。その後で telnet でログインしてパーティションをきりなおして、Raid アレイの設定をします。

※ファーム更新を行って md0 から起動してもアクセスができない場合、設定が壊れている可能性があります。これにはまりました。ファーム更新では古い設定が保存されますが、これに失敗するといくらファームを更新したり初期化してもうまく行きません。この状態になったときは、ファームの更新中に、/sbin/reboot, /sbin/poweroff, /sbin/shutdown, /usr/local/bin/shutdown.sh の名前を変えて更新終了後に再起動しないようにして、telnet でログインして設定を初期化します。
# cd /mnt/array1
# tar xvzf /mnt/array1/root/.files/initfile.tar.gz
名前の変更を元に戻し、
# reboot

※EM モードで HDD の DMA を有効にする
SATA-IDE 変換を使っていると、自動では HDD の DMA が有効にならずフォーマット等に時間がかかってしまいます。initrd に /etc/rc.d/rc.local を作成し、実行可能にして
/sbin/hdparm -d1 /dev/hda
/sbin/hdparm -d1 /dev/hdc
/sbin/hdparm -d1 /dev/hde
/sbin/hdparm -d1 /dev/hdg
を実行するようにしておくと HDD の DMA が有効になります。

今回は Raid1 を 2 つ同時に構築しましたがかかった時間は 1 つの時と同じでした。ということは、Raid1 それぞれに同時にアクセスしてもそれほど速度低下しないのかもしれません。

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