動いているものには触るな

 コンピュータがまだローカルなネットワークにしかつながっていなかった時代によく言われたことです。システムが可動していて、大きな問題がない場合は、システムの構成や設定を変更するなということです。アップデートもだめです。

 管理者が「あれ? ここの設定おかしいな、もっとこうしたらスムーズに動くんじゃないかな?」と考えて、安易に変更するとシステムが動かなくなってしまうということがあり、「動いているものには触るな。」と言われていました。システムのアップデートさえしてはいけないことでした。

 まあ、「安易に変更した」という点に問題があるのですが、知的好奇心と言うか、「これが正しいんじゃないかな」と思ってしまうと、試してみたくなるのが人情でしょう。小さな企業ではバックアップマシンで試してみるとかできませんから。

 ところが、インターネットにつながるようになってくると、そうも言っていられなくなります。脆弱性を塞ぐために OS やソフトウェアは常に最新にする必要があります。最新にして、動作確認を行い、問題があれば対処します。管理者の仕事は増える一方です。でも、日本の IT エンジニアの給料は安いんです。もっと高くてもいいよね。

 コンピュータは、100 % を求めます。70% でも、80 % でも 90 % でも駄目です。人間は 100 % 完璧に物事をこなすことはできません。「起きている間、全力疾走で動きなさい。」なんて言われたら・・・死んじゃいます。そんな人間が作るものが 100 % なわけがありません。だから、Windows だって毎月アップデートがあるんです。

 今は「動いているものには触るな」とは言えなくなりました。はい、そこのクラッカー、あなたのせいですよ。

未分類

Posted by sirius