DOSBox-X で Windows(2)
DOS-Box-X のインストールと IBM PC-DOS J6.3/V と IBM Windows 3.1J をインストールします。
IBM PC-DOS J6.3/V と IBM Windows 3.1J の、メディアが見つかったので早速吸い出してみました。
PC-DOS は問題なくすべてのメディアを吸い出せました。
Windows のメディアは何枚かエラーになってしまいました。
イメージ作成ではなく、ファイルコピーでもエラーになるファイルがあります。
ドライブを変えたり、何度かコピーしていたら全ファイルコピーできました。
大丈夫でしょうか? 挑戦します。
・DOSBox-X のインストール
参考:https://yarufu101.hateblo.jp/entry/2020/02/16/010725
を参考にしました。
まず、必要なパッケージをインストールします。
$ sudo apt-get install -y autogen automake libavformat-* libswscale-* libavcodec-* libxext-dev libsdl2-dev libpcap-dev
作業用のディレクトリで、github から clone してコンパイルします。
$ git clone https://github.com/joncampbell123/dosbox-x.git
$ cd dosbox-x
$ ./build
$ ./configure -enable-sdl2
$ make -j4
$ sudo make install
かなり時間がかかりましたがコンパイルできました。
次に一度実行して設定ファイルを書き出します。
$ dosbox-x
DOSBox-X 上で次のコマンドを実行します。
> CONFIG.COM -all -wcd
設定ファイルは ~/.config/dosbox-x/ の下に保存されます。
コピーします。このコピーしたファイルがデフォルトの設定ファイルになります。
$ cp ~/.config/dosbox-x/dosbox-x-バージョン.conf ~/.config/dosbox-x.conf
・PC-DOS J6.3/V
Windows 3.1 を動かす前に PC-DOS J6.3/V をインストールします。
PC-DOS のメデイアの内容は予めコピーしてあります。
FD のイメージファイルを利用して DOSBox-X からインストールすることもできますが、イメージの切り替えが面倒なのと何度もインストールすると思うので、インストールファイルをまとめた HDD イメージを作ってから PC-DOS をセットアップしました。
まず、HDD イメージを 2 つ準備します。
一つは PCDOS をインストールするイメージです。
もう一つはセットアップ用のファイルをまとめるためのイメージです。
後必要なのは、PCDOS 起動用の FD イメージ。これはセットアップのディスク1のイメージで良いいです。
HDD イメージは 2 つとも 64M バイトにしました。次のようにして作成しました。
$ dd if=/dev/zero of=DOS.IMG bs=1M count=64
$ dd if=/dev/zero of=setup.img bs=1M count=64
起動用のイメージは USB-FD ドライブを使って吸い出しました。
$ dd if=/dev/sdb of=Disk1.img bs=512
この3つのイメージを使って HDD の領域確保やフォーマットを行っていきます。
イメージファイルは~/Documents/DOSBox にあるとします。
DOSBox-X の設定ファイルの [autoexec] に次の内容を追加します。
mount x: /home/pi/Documents/DOSBox
imgmount 2 x:\DOS.IMG -size 512,63,16,130 -fs none
imgmount 3 x:\setup.img -size 512,63,16,130 -fs none
boot x:\Disk1.img
この設定ファイルを指定して DOSBox-X を起動します。
DOSBox-X で fdisk を使って装置1と装置2の全領域を確保したら、DOSBox−X を再起動します。
再起動後に、format で c: と d: をフォーマットします。
フォーマットしたら、一度 DOSBox-X を終了します。
setup.img にセットアップ用のファイルをコピーします。
ループバックを使ってマウントするためにオフセットを調べます。
$ fdisk -l setup.img
Disk setup.img: 64 MiB, 67108864 bytes, 131072 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0x00000000
Device Boot Start End Sectors Size Id Type
setup.img1 63 131039 130977 64M 6 FAT16
Start の 63 に 512 をかけたものがオフセットになるので、これを使ってマウントします。
$ mkdir work
$ sudo mount -t vfat -o loop,offset=32256 setup.img work
$ sudo mkdir work/DOS
$ sudo cp DOSセットアップ用のファイルがあるフォルダ/* work/DOS/.
$ sudo umount work
準備ができたので改めて、DOXBox-X を起動します。FD から起動しますが、D ドライブからセットアップするので D ドライブに移動します。
>D:
>cd DOS
>setup
でセットアップが始まります。
終了したら HDD イメージからブートする様に [autoexec] を次のように編集します。
mount x: /home/pi/Documents/DOSBox
imgmount c x:\DOS.IMG
imgmount d x:\setup.img
boot -l c
これで PC-DOS が起動します。
ちなみに、ファイラーの FD や the Mirin’s Filer が動いています。

・Windows3.1
ちょっと不安はあるものの Windows 3.1 をインストールします。
参考:https://indo-ka.sakura.ne.jp/dos_v/dosbox/win31/index.html
まあ、手順は PC-DOS と同じで、セットアップファイルをまとめた HDD イメージからセットアップをかければいいのでインストール自体は手間ではありません。
エラーもなく、Windows は起動したのでこのまま使ってみます。
あとやることは3つ。
1 サウンドドライバのインストール
2 ディスプレイドライバのインストール
3 win32s のインストール。
1,2,3 ともに DOSBox のフォーラムに行くと見つかりますが、全部英語版のドライバです。
その上、ディスプレイドライバは IBM Windows では動きませんでした。
ディスプレイは、svga_s3 以外に svga_et4000 とかもあるので、svga_et4000 にしてから IBM Windows をセットアップすると、Windows のドライバを使うことができるようです。しかし、16 色は問題なく使えますが、256 色が使えませんでした。
IBM のドライバは Trio64V+ をもっていました。これを入れてみたらうまく入ったようです。
こつは Windows からセットアップするのではなく、DOS からセットアップすることでした。
素の Windows3.1 はなんの問題もなく動いています。
さて、次は L-Zone が動くかどうかですが、メディアを捜索しないといけません。

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