GPiCASE を使う
Raspberry Pi Zero WH が遊んでいるので、GPiCASE を購入しました。

角が潰れていました。大丈夫かな〜。

Raspberry Pi Zero WH は、以前 RetroPie をインストールして動くようにしてあります。Wifi もつながって、ssh で外から操作も出来るようにしてあります。
早速、組み込もうとしましたが、WH なので GPIO ピンがはんだ付けされていて、組み込めませんでした。ピンなしを購入しようと思いましたが、元の値段の 4 倍くらいで売られていて、まともな値段で売っていた重瀬はほぼ在庫なしでした。

仕方がないので、ピンを取り去りました。ハンダが残ってちょっと汚いです。


早速組み込んで、電源を入れました。ドライバが入っていないので、画面もつかないし、音も出ません。しかし、Wifi はつながっているので、ssh が使えます。ssh で作業しました。

上部のスイッチでシャットダウンさせる
github からダウンロードしてスクリプトを実行します。
$ git clone https://github.com/RetroFlag/retroflag-picase $ cd retroflag-picase $ sudo ./install_gpi.sh
画面と音の設定
こちらも github からダウンロードして実行しますが、ちょっと作業が必要です。
$ cd /boot $ sudo git clone https://github.com/kristijandraca/GPi_Case_patch $ cd GPi_Case_patch $ sudo mv GPi_Case_patch/* . $ sudo mv orginal_files original_files $ sudo ./install_patch.sh
起動
画面が出ました。ところがキー操作が全くできません。
ssh で再度接続し、retropi_setup.sh から、emulatonstation のキー設定をクリアしました。
再起動すると、はじめにキー設定が出るので、設定していきました。
キーも使えるようになったので、ゲームを動かしてみると、音が非常に悪いです。また、音に処理が食われるのかもっさりします。snes のゲームでもそうです。
試しに、RetroPie をアップデートしてみました。OS もアップデートしました。そうしたら、画面が出なくなりました。改めて dpi24.dtbo を /boot/overlays にコピーしたら、画面が表示されるようになりました。
ところが今度は音が全くでなくなりました。
・・・駄目やん。
Recalbox を使ってみる
Recalbox は、はじめから GPiCASE に対応しているようなので、イメージを MicroSD に書き込んで起動してみました。イメージは、Recalbox 7.2.2-Reloaded の Raspberry Pi Zero/1 用です。
かなり時間がかかりましたが、インストールできたようです。起動してきたら、BGM が流れています。メニュー画面でも音がなるようです。そして、ちゃんとした音が出ています。
設定から日本語に変え、ネートワークの設定で Wifi に繋ぎました。smb の共有が自動的に作成されているようで、Windows のネットワークからアクセスできました。ゲームデータや bios データのコピーが簡単にできます。
snes や MSX2 などのゲームはスムースに動くようです。pc98 や Playstation はちょっともたつきます。
Recalbox の設定でメニューを日本語にすると、RetroAch のメニューで日本語が歯抜けになります。メニューを xmb に設定する方法が見つかりません。英語に戻しました。
時間がずれている
timezone が日本になりません。Recalbox のフォーラムにありました。
# mount -o remount,rw / # unlink /etc/localtime # ln -s /usr/share/zoneinfo/Asis/Tokyo
これで時刻が日本になりました。
RetroPie に再度挑戦
RetroPie のイメージから再度作り直してみました。イメージは、retropie-buster-4.7.1-rpi1_zero.img.gz です。
イメージを書き込んだ MicroSD の boot 領域に次のファイルを作成します。
- 空の ssh ファイル
ssh デーモンを動かすため - wpa_supplicant.conf ファイル
Wifi につなげるため
また、boot にドライバ類をインストールしておきます。
$ cd /media/pi/boot
$ sudo git clone https://github.com/kristijandraca/GPi_Case_patch
$ cd GPi_Case_patch
$ sudo mv GPi_Case_patch/* .
$ sudo mv orginal_files original_files/
$ sudo ./install_patch.sh
また、シャットダウン用のファイルも pi のディレクトリに作っておきます。
$ cd /media/pi/retropi/home/pi $ sudo git clone https://github.com/RetroFlag/retroflag-picase
MicroSD を取り外し、GPiCASE に内蔵させ、電源を入れます。かなり時間が経ってから、起動しました。
起動したら ssh をつないで設定していきます。
$ cd retroflag-picase
$ sudo ./install_gpi.sh
後は普通に RetroPie を設定していきます。ssh でつないで、retropie_setup.sh で設定するほうが楽だと思います。
$ cd RetroPie-Setup $ sudo retropie_setup.sh
動くようになったので、ゲームを動かしてみました。今度は正常に音が出ました。ただ、RetroPie のデフォルトの音量が低かったので、90 まで上げたところ、Recalbox と同じくらいの音量になりました。
RetroPie でも GPiCASE が使えました。Recalbox に比べ、起動が遅いとかがありますが、RetroPie に慣れているので、RetropPie を使うことにしました。
文字表示が見づらかったので、次の作業をしました。
xmb の文字が小さい
RetroAch の xmb メニューの文字が小さすぎるので、設定 -> ユーザインタフェース -> 外観 -> メニュー配置 を Handheld に変えました。
ゲームリストの文字が小さい
設定項目が見つからなかったので、設定ファイルを書き換えました。
/etc/emulationstation/themes/carbon/carbon.xml の fontSize を 0.03 から 0.04 に変更
・ ・ <fontSize>0.030</fontSize> ---> <fontSize>0.040</fontSize> ・ ・ <fontSize>0.03</fontSize> ---> <fontSize>0.04</fontSize> ・ ・
まあまあかな? 使いみちのなかった Raspberry Pi Zero W が使えるようになりました。ただし、アップデートはもうしません。
GPiMate for CM3+lite とか GPiMate Plus for CM4 Liteもあるようです。Raspberry Pi Compute Module 4 が使えれば、PC98 や Playstation もスムーズに動かせるでしょうね。私は買いませんけど(多分)。
しばらく、この GPiCASE で遊んでみます。
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